皆さんは「不動産業界」についてどんな
イメージを持っているだろうか。
駅前商店街にある
いわゆる「町の不動産屋さん」だと、
物件紹介のパネルの奥に数人の社員が
ヒマそうにしている印象が強いかもしれない。
つまり進歩の遅い業界。
しかし意外や意外、
ある調査機関が調べたところによると、
不動産業界がいちばんテレワークが
進展しているというのだ。
『新型コロナ以前の約7倍!
不動産業のテレワーク増加率が全業種でトップ』
1.不動産価値は業界が作り上げた虚構に過ぎない
なぜ不動産業界のテレワークが速いのか。
これは考えてみれば至極当然。
だって不動産業界って、
不動産のプロの集団だから。
当たり前だが、不動産に関しては
どの業界より詳しい。
だから不動産業界の人々は
2020年の春先に最初の緊急事態宣言が出て、
勤務先への出社が制限されるようになってから、
「これはマズイことになった」と
思っていたのだ。
不動産業界の根本原理は
「ニーズのある土地・建物の値段が高い」
ということ。
なので不動産業界は必死に
この「ニーズのある土地・建物」を開発してきた。
しかし・・・である。
中国発のコロナウィルスが世界中に
蔓延している状況が拡大されるに及び、
リモートワークが進展してきたが、
これ即ち、「ニーズのある土地・建物」
という概念が吹き飛んだことを意味する。
そりゃそうだ。
皆が自宅で仕事をすることを覚え、
最初は疑心暗鬼ながらやってみれば、
案外仕事できるじゃんと考えると、
もう長時間の通勤をしてまで
都心に通う必要がないことに人々が
気付いてしまう。
そうなると不動産業界が長年かけて
築き上げてきた「ニーズのある土地・建物」が、
実は大して価値の無いものであったことが
バレてしまうではないか!
「すわ大変!」
・・・ってことで、不動産関係者は
業界を挙げて「テレワーク」を合言葉に
営業姿勢を180度転換したのだ。
具体的には
・都心から1,2時間圏内に戸建てを建てる
・リモートワークに対応した小部屋のリフォーム
の2点を前面に押し出して営業している。
その甲斐あってか、業績は好調らしい。
2.仕事は会社でするという妄想
長い人類の歴史を語るつもりはないが、
「仕事は会社でする」という発想、
いわゆる「工場製手工業」は
18世紀の産業革命から始まったもので、
まだ200年少々の歴史しかない。
その後、「工場制製手工業」は
「会社制手工業(? 私の造語)」へと
姿を変えて定着してしまった。
「仕事は会社でしかできない」
我々はいつの頃からか、こう信じ込むように
なってしまった。
だから経営者は社員を会社に
縛り付けることで満足を得てきた。
中国が発端となったコロナウィルスは
全世界の人々を塗炭の苦しみに巻き込んだが、
唯一、評価できる点があるとすれば、
人類が行う労働を、会社から家庭へと
送り返したことだろう。
パソコンとネット環境とスマホ。
これさえあれば、大抵のことができる。
どうしても会わなければならない人、
実物を見なければならない場合、
そうしたときに会社や現場に行けばよい。
毎日電車に乗って会社に行く必要なんて
実はなかったのだ。
そして会社の近くに高額のマンションを
買う必要なんてなかったのだ。
3.不動産業界の実際
何度も触れたが、
私の会社も不動産会社である。
数ある不動産関連の会社の中では
お世辞にも動きが速い方ではないが、
今では週に1度は必ずリモートを
実践せよということになっている。
しかも今後も更にリモート化を
推進してゆく方針だという。
知合いの同業者に聞くと、
その会社は週に2回しか出社しないようだ。
冒頭にお知らせしたように
不動産業化のリモート化は
一般の認識よりも早いようだ。
もちろん私にとって嬉しい話だ。
自宅で涼しい服装で仕事ができる。
監視の目もない。
昼ご飯だって、昨夜の残り物でOK。
昼休みに1時間昼寝したってバレない。
何よりもゲロ混みの電車で通勤する
回数が減る。
背広も夏冬3着もあればいいのではないか。
飲みに行かないので無用な支出も減る。
もっと若い時期にリモート化されて
いれば私の人生も変わっただろうに。
4.リモート化は就職のバロメーター
若者諸君は会社選びの際には
このリモート化をバロメーターにすべきだ。
もちろん業種によって
リモート化できない業種もある。
飲食、宿泊、航空、鉄道…。
なんかコロナで大打撃を受けている
業種ばかりだ。
思うに事務作業などは会社でする
必要などないではないか。
営業もそう。
オフィスと通勤からの解放。
この二つって、思うに、
ここ200年の人類の悪しき習慣ではないか。
オフィスで過ごす時間と通勤がなくなれば、
日々のプライベートが数時間増えるはず。
これを重視しない手はないだろう。
コメント