昨年から私は株価の急伸に警鐘を鳴らし続けて
きたが、一向に下落の兆候はなく、
あれよあれよといううちに、
ナスダックなどはコロナ前の1.5倍程度まで
上昇してしまった。
何が起きているのだろうか。
1．いまさら聞けない金融緩和の「そもそも」
金融緩和とは、金の融通を容易にすることだ。
金を借りることについて利息や返済条件、
借り入れ条件等のハードルを低くし、
多くの人々に金を行き渡らせることだ。
経済恐慌が起きたり金融不安が起きた時、
政府・中央銀行が行う。
今回は中国発のコロナ禍で春先に大きく
株式市場が崩落したが、
これに対して金を人々に与え不安を払しょくする
ために各国政府は全国民に一定金額を給付した。
若者諸君も10万円もらったはずだ。
この給付金は金融緩和とは意味合いが異なるが、
目指すところは同じ。
現在、各国政府は金利を異常な低水準に固定し、
紙幣を乱発している最中だ。
これをしないと人々の不安が増大し、
騒乱等の社会不安を誘発する。
2．給付金マネーが市場を攪乱している
コロナで失業した人や休業を強いられた人が
どれほどいるのか正確な数字はわからぬが、
2021年1月後半時点で、20時以降の飲食店が
閉店しているのは事実だ。
私の住む町のマクドナルドは24時間営業だが、
いまは21時で閉店している。
これまで普通にあった雇用が失われている。
こうした仕事を失った人々にとって
全国民一律に給付された10万円は有難い
ものかもしれないが、
富裕層にしてみればそんなはした金をもらっても
特に嬉しくはない。
ならばということで、コロナで外出できない暇つぶし
もあって、給付金マネーで株を買っているのだ。
それはもう大変な金額となっており、
株だけではなく、ビットコインや商品先物の
市場も荒らしまわっている。
その象徴ともいうべき現象が「ゲームストップ」だ。
「ゲームストップ」とはアメリカの会社で、
聞いたところではゲーム機を小売りしている、
日本でいうsofmapのような会社らしい。
特別に業績が好調な訳でもなく、
あるいは画期的な話題があった訳でもないのに、
ここ数年10ドル程度だった株式が、
2021年1月後半から急速に値を上げ、
なんと482ドルまで上昇したという。
1/28には多少値を下げたが、1/29時点では
さらに高値を更新しているようだ。
何故このようなことが起きているか。
火遊び好きの個人トレーダーが面白半分に
冴えない銘柄株価を爆騰させるべく、
SNSで呼びかけているからだという。
3．個人マネーがヘッジファンドを凌駕してしまった。
株式等の市場には、通常、3種類の参加者がいる。
・個人投資家
・機関投資家（ヘッジファンド等）
・中央銀行等の政府機関 である。
この３者の力量は
機関投資家＞＞＞個人投資家である。
＊政府機関は争いには加わらない。
高みの見物という感じ。
よくあるのが、機関投資家が莫大な資金で
株価をつり上げ、この先も上昇すると思った
個人投資家の株投資が過熱したときに、
機関投資家が徹底的に売りまくって、
大多数の個人投資家が損をするという構図だ。
ところが今回は逆。
各国で全国民に給されたマネーは数百兆円。
さすがの機関投資家も勝てないようだ。
よって上記のゲームストップ株のような
現象が起きている。
もう手のつけようもない有様だとか。
株式だけではない。
商品先物のトウモロコシも狙い打ちされている。
先物価格が異常な騰貴を繰り返しており、
これが家畜飼料の値段を押し上げ、
ひいては鶏卵、鶏肉、牛肉、豚肉の価格を
押し上げているようだ。
要するに各国政府が自国民の窮状を救おうとして
採った金融緩和政策が、一部の強欲な富裕層の
せいで、かえって自国民、さらには弱者を
苦しめているということになる。
【金券ねっと】即日発送・クレジット決済。充実サポートであんしん通販
4．「宴の終わり」は近い
株価の先行きを予測することについて、
このところ外してばかりいるので言いにくいのだが、
さすがにもうピークだろう。
ただバイデン大統領が市場の予想を上回る規模の
経済対策を出したので、もうしばらくは
上昇するかもしれない。
ただし永遠に上昇し続ける指数は存在しない。
相場の格言に「山高ければ、谷深し」がある。
値の上昇勢いが強ければ、その分、
下落の勢いも強いという意味だ。
ただでさえ、「過去最高赤字」「社員削減」
「工場閉鎖」「五輪中止」なんて言われているのに、
値動きのある商品に手を出すのはご法度だ。
2021年は「静観の構え」が正解だと思う。
レディースフタバ
主婦、パート、アルバイトの方（一定の収入のある方）にも融資可能です
３０日間無利息キャンペーン中
コメント