【熱海土石流】23区だって十分に起こりえる!

不動産運用

連日大きく報道されている熱海の土石流。
どうも人災の様相が色濃くなってきた。
犠牲者数もまだ増えそうだ。

原因はどうやら所定よりも数倍多い
土砂で盛土していたことのようだ。

適法な盛土だったら、今回の事故は
起きなかっただろう。

ところでニュースで繰り返し用いられている
『土砂災害警戒区域』なる用語を
諸君も耳にしたことと思う。

気になって調べてみると、驚きの事実が…

なんと23区にも多数の該当個所が
あるということが判明した。

1.土石流発生への警戒が必要な地区

まず、言葉の定義は↓である。

①土砂災害警戒区域(通称:イエローゾーン)
「土砂災害が発生した場合に、
住民の生命または身体に危害が生ずるおそれが
あると認められる区域で、
土砂災害を防止するために警戒避難体制を
特に整備すべき土地の区域」

②土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)
「土砂災害が発生した場合に、
建築物の損壊が生じ住民等の生命又は身体に
著しい危害が生ずるおそれがあると認められる区域」

都庁HPより
・・・とのこと。

今回の熱海土石流事故の現場は
①土砂災害警戒区域(イエローゾーン)
に該当していたらしい。

イエローゾーンで今回の大惨事。
ってことはレッドゾーンだとどうなるのよ!
って思うではないか。

驚くなかれ、そのレッドゾーンが、
静岡県内になんと1437カ所もあるそうだ。

2.東京23区に土砂災害特別警戒区域は多数存在!

今回の熱海の事故現場の映像をみると
かなりの山間部に思える。
標高が100m近くあるようだ。

「だったら23区には関係ないよ、
だって23区で標高が一番高い練馬区関町南四丁目
でも約58mなんだから」。
と思ったら大間違い。

なんと23区に
土砂災害警戒区域(イエローゾーン)が1011カ所、
そのなかで、
土砂災害警戒特別区域(レッドゾーン)が710カ所
もあるのだという!

土砂災害(特別)警戒区域の区市町村別指定状況

おいおいおい、23区だってヤバいじゃん!

今回の熱海の事故、
ど田舎の山奥で起きた事件ではない。
幹線道路や新幹線が走る
有数の観光地でおきた事故だ。

そもそも標高など無関係で、
落差と地盤の強弱が問題らしい。

都心のど真ん中の六本木付近でも、
高低差のある場所はたくさんある。

そこがもし地盤が弱く、
違法な盛土・切土が行われていたら、
土石流が発生なんて事態も
十分にあり得るだろう。

人流が多いだけに大惨事になりうる。

 

3.土砂災害特別警戒区域が多いランキング(23区)

日刊ゲンダイに衝撃的なデータが
掲載されていた。

23区の土砂災害計画区域のランキングと、
特に注意が必要な地区名

1位 港区 210カ所 白金台、高輪、六本木

2位 板橋区149カ所 赤塚、徳丸、中田

3位 文京区106カ所 大塚、春日、弥生

4位 世田谷区100カ所 北沢、池尻、成城

(5位以下は↓を参照)
これが東京23区土砂災害警戒区域の多さランキングだ!
最多の「港区」は210カ所』

この他、青葉区等の横浜市の新興住宅街は
警戒区域がやたらに多いそうだ。

確かに元麻布のあたりの坂道の
多さはよく覚えている。

高級住宅地の条件のひとつは
見晴らしの良さ。
つまり坂道ってことだ。

4.警戒区域に行ってみた!

私の住む区にも幾つか警戒区域がある。
区のHPに掲載されているので調べてみたら
自宅から数百mのところにもあったので
早速行ってみた。

百聞は一見に如かずである。
なるほどと思った。

つまりはちょっとした高台だ。
川の付近が多い。

要するに何万年もかけて出来た高台。

その傾斜の急な部分が指定されるようだ。
傾斜は30度以上らしい。

私が観た場所は2カ所とも、
高台の上から下までが急斜面で
道も短かった。

3階建ての屋根のてっぺんから
1階の地面までの高低差に対して
30m程度の短い道が通っている。
といえば想像がしやすいだろう。

崖っぷちを背にしたマンションの入り口が
いきなり2階になっているようなケースだ。

確かにこういうところには住みたくない。

5.レッドゾーンでも建築可能

こうした危険な箇所に家を建てるなんて、
と思うが、可能らしい。

”開発制限や建築物の構造規制、
知事の許可がいるレッドゾーンに対し、
イエローゾーンは特に制約がない。

区域内の土地や家屋の売買も自由で、
売る際に買い主側にイエローゾーンで
あることを告知する義務はあるが、
購入したら建築制限などを受けず
自由に家を建てられる”
(上記の日刊ゲンダイの記事より)

これでは今後も事故は起きるだろう。

6.まとめ

・熱海の土石流事故は他人事ではない
・23区にもたくさんの危険個所がある
・新興住宅地に危険個所が多い
・危険個所でも住宅建築は法的に可能

ちなみに23区でも
元が埋め立て地ってこともあってか
足立、江戸川、葛飾、江東、隅田、中央の6区
には警戒区域はない。

ではこれらの区が安全かと言えば、
大水で浸水の可能性が高い。

つくずく、住むところは慎重に
選ばなければならない。

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